ウェブ開発でのJSON活用における7つのベストプラクティス
1. キーの命名を統一する
キー名を一貫させることで可読性が向上し、特にシステム間でデータを共有する際のバグを減らせます。lowerCamelCaseやsnake_caseを使い、スペースや特殊文字は避けましょう。
lowerCamelCaseなど1つの規約を選び、プロジェクト全体で統一しましょう。
// 一貫性あり(良い例)
{
"userId": 123,
"firstName": "Alice"
}
// 一貫性なし(避ける)
{
"User_id": 123,
"First Name": "Alice"
}
2. 深くネストしすぎない
JSONはオブジェクトや配列のネストをサポートしていますが、あまりに深いネストはデータの処理や保守を難しくします。可能な限りフラット化しましょう。
// 深くネストしすぎ
{
"company": {
"department": {
"team": {
"member": { "name": "Bob" }
}
}
}
}
// フラット化推奨
{
"company": "Acme",
"department": "Sales",
"team": "A",
"memberName": "Bob"
}
深いネストはデータモデルの複雑さを示すことが多く、クエリや更新を簡単にするために見直しましょう。
3. APIペイロードにJSONを活用する
JSONはほとんどのRESTやGraphQL APIの標準です。APIのリクエストやレスポンスが予測可能なキーとデータ型で適切に構造化されていることを確認しましょう。
- 常に一貫したトップレベルのオブジェクトを返す(配列ではなく)。
- ステータスコードやエラーメッセージをトップレベルのフィールドとして含める。
- リストには複数形の名詞を使う(例:「users」: [])。
4. JSONを人間が読みやすい形に保つ
読みやすいJSONはデバッグや共同作業を大幅に容易にします。インデントや改行を使い、可能ならキーをソートしましょう。
// ミニファイド(読みづらい)
{"id":1,"name":"Alice","roles":["admin","editor"]}
// 整形済み(読みやすい)
{
"id": 1,
"name": "Alice",
"roles": [
"admin",
"editor"
]
}
5. JSONにコメントは書ける?(書き方と対処法)
標準のJSONはコメントをサポートしていません。注釈を付けたい場合は、別のドキュメントを使うか、前処理ステップを利用しましょう。
JSON内に // コメントを加えると解析エラーになります!コメント対応の設定ファイル(JSON5やYAMLなど)でのみコメントを使いましょう。
6. 機密情報のセキュリティを守る
パスワードや秘密鍵、プライベートデータを公開JSONファイルやAPIレスポンスに絶対に含めないでください。入出力データのサニタイズとバリデーションは常に行いましょう。
本番環境に届く前に機密情報漏洩を検知する自動チェックを設定しましょう。
7. バリデーションとフォーマットの自動化ツールを使う
できるだけ自動化しましょう!オンラインツール、エディタプラグイン、CIスクリプトを活用してJSONのフォーマット、リンティング、バリデーションを行いましょう。
- 即時チェックには当サイトのオンラインJSONバリデータを利用。
- 読みやすい形式に整えるにはJSONフォーマッターを試そう。
- コードエディタにリンターを追加して早期にエラー検出。
継続的なバリデーションとフォーマットはエラーを減らし、チームの円滑な連携を支えます。
まとめ
これらのベストプラクティスを守ることで、JSONはより使いやすく、安全で信頼性の高いものになります。プロジェクトの規模に関わらず効果的です。ぜひ当サイトのツール群でJSON活用をさらに進化させましょう!